全館空調のすすめ｜埼玉県東松山市、滑川町で高性能な注文住宅なら川本住宅工房

一室一室を個々のエアコンで温度管理するのではなく、全室の空調・温度管理を一括して行う手法が「全館空調」。ビルやオフィスで採用されている空調方式です。この全館空調では24時間換気を行うことで、住居内の温度差を解消してヒートショックなどの健康被害を防止します。

滑川町、東松山市で注文住宅を手がける「川本住宅工房」では、高断熱の家づくりとも相性のよい全館空調を推奨しています。こちらではその理由についてご説明します。

文字通り、住居内の温度管理と空調を1ヶ所で集中コントロールするシステムが全館空調。しかも24時間換気により家の中の温度差が解消され、家の中ならどこにいても快適さを実感できます。

この全館空調では、天井内に設けられた空調システムで全室の冷暖房をまかなうため、各室にエアコンを設置する必要がありません。

また、外気に含まれる花粉やPM2.5 のような粒子・粉塵は高性能なフィルターでろ過されるため、室内の空気はつねに清浄に保たれます。

川本住宅工房では、セルロースファイバー断熱材デコスドライ工法による高断熱な家づくりと相性のよい、この全館空調システムを推奨しています。外気温に左右されず室温を一定に保つ高断熱化対策と住居内温度を平準化する全館空調を組み合わせれば、きわめて理想的な住まいが実現するからです。

全館空調で最大のメリットは住居内の温度差を解消できること。だから、家の中のどこにいても快適に過ごすことができます。もちろん廊下や浴室といったスペースでも居室と変わらない温度がキープされているため、冬場でもヒートショックなどの健康被害を気にしなくて済みます。

エアコンによる通常の空調では、居室以外の温度・湿度管理が行えません。そうなると、湿度の高い時期や結露が生じやすい時期には、湿気を好むカビやダニが発生し、飛散した胞子やダニの死骸、ふんなどがハウスダストとなって健康被害を引き起こします。ところが四季を問わず湿度を適正に保つ全館空調の家ではカビやダニの発生が効果的に抑えられるので安心です。

全館空調による適正な温度・湿度管理によって、冬でも室内は乾燥せず、適度な湿度環境に保たれます。したがって、空気の乾燥によって引き起こされる肌荒れやアトピーを効果的に予防できます。また、全館空調により、1日の寒暖差を解消すれば、ぜん息の緩和も期待できます。

全館空調システムには、外気から花粉やPM2.5などの微粒子をろ過する高性能なフィルターが標準装備されています。これなら花粉症が気になる方でも安心して生活できます。

全館空調の心臓部となる専用エアコンの寿命は約30年。一般的な家庭用エアコンの3～4倍も長持ちします。耐久性に優れ、故障が少ないため維持コストも低く抑えられます。

これだけ導入メリットのある全館空調ですが、デメリットがないわけではありません。
例えば──

• 初期費用が高い（相場は約200万円）
• 部屋単位での温度調節ができない
• 専用エアコンが故障すると全室の温度管理ができなくなる
• 配管類を収めるため天井を低くせざるを得ない

といった、不都合があるのも確かです。
導入するかどうかは、こうしたマイナス面も加味しながら、総合的に判断したほうがよいでしょう。

では、全館空調の導入でメリットを最大限享受できるのはどんなお宅でしょうか？

1室に1台エアコンを設置するとなると、部屋数の多いお宅ではその分、エアコンを導入せざるを得ません。こうしたケースでは、全館空調にしたほうが初期費用を抑えられる可能性があります。また、1台の専用エアコンで全室の温度管理が行えるので、ランニングコストの軽減にもつながります。しかも、全館空調の専用エアコンの寿命は一般の家庭用エアコンの3～4倍。このことからも、部屋数の多いお宅では全館空調が適していると言えるでしょう。

夏は猛暑、冬は厳寒という地域のお宅では、エアコンがフル稼働する日数が多く、その分、電気代もかさみます。これを1台の専用エアコンで全室の冷暖房をまかなえる全館空調にすることで、光熱費を効果的に削減できます。